中国-人工島を強化し南シナ海問題を悪化させる 各国の対応
ついに加速した中国の南シナ海侵攻
中国は南シナ海の紛争地域である南沙諸島に干渉機器やレーダーなどの軍事施設を設置しました。
領有権を主張する中国が影響力を誇示するためと言われています
南シナ海軍事化の理由
特に、南シナ海に含まれる南沙諸島は中国本土から約1000km以上南下した場所に位置しますが、フィリピンからは約100~200kmしか離れていません。
この主張は全く意味がわからんな(鼻ほじほじ)
その問題に対して国際常設仲裁裁判所(PCA)が『九段線は領有権の根拠とはならない』と発言していますが、中国はこれを無視して人工島の軍事要塞化を進めています。
※軍事要塞化された南沙諸島
完成に向かう人工軍事島
アメリカの戦略国際問題研究所(CSIS)によれば、ここら数ヶ月で南沙諸島の軍事施設を増設した。
- 3つの航空機格納庫と滑走路
- 高周波レーダー
- ミサイル施設
- 弾薬・燃料・飲食料の貯蔵庫
人工島は南沙諸島以外にジョンソンサウス礁、クアテロン礁、ヒューズ礁、ガベン礁があります。
それらにもレーダー施設や滑走路などの施設が設置されて基地化が進んでいます。
中国はそれらの人工島を『自衛の兵器』と言っています。
そもそも九段線主張によれば人工島は中国の領土ということになります。
軍事島を守るために兵器を設置していくのは、国としては当たり前ですね。
軍事島に置かれた兵器は主に地対艦・地対空ミサイルで、ミサイルの圏内は約400kmなので各国の領土を脅かすモノではないことは事実です。
しかし、結果的に軍事島基地群の周辺に航空機や戦艦などの兵器を接近させるのは困難になりました。
南シナ海 各国の対応
フィリピン
われわれは中国を止めることはできない。
私にどうしろというのか。中国に宣戦布告をしろとでも?
それはできない。中国と交戦すれば我が国は明日にも全ての軍隊と警察を失い、破壊された国となるだろう。
小国であるフィリピンは中国には敵わないと感じて仲裁裁判所(PCA)に提訴しました。
①中国の『九段線』における、資源採掘や人工島造成を行う権利を仲裁裁判所は認めなかった。
②人工島は排他的経済水域(EZZ)の根拠にはならないと判断した。さらに、中国は人工島周辺で自然環境を破壊しているとの判断を下した。
インドネシア政府は中国の九段線に対抗するため、シンガポールやフィリピンと決定した国境線の追加と海域の正式名所は独自の名前に変更して、国際機関への名称登録も申請しています。
参考になった書籍
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