ドイツで1人当たりGDPが高い理由 日本と順位などを比較!
ドイツで働こう!
ドイツの労働環境
ドイツの労働時間は1日8時間で、最長でも10時間が上限となっています。
連邦政府に監視をされているため、6ヶ月平均で1日平均8時間を超えてしまうと問題になってしまいます。
日本とは違って、10時間労働をすると、6時間労働の日が支給されます。
それらで違反があると、経営者は禁固1年か200万円相当の罰を受けることになります。
以下はドイツの休日事情
- 1年で150日の休日
- 有給休暇は必ず消費
- 休日労働の禁止
ドイツ:最低限の休暇に関する法律
→全ての労働者は1年間に最低24日間の有給休暇を取る権利がある
ドイツ人『○日から1ヶ月休むわ』
日本:労働基準法
→最低有給休暇日数は10日から、6年半勤務すると20日へ
日本人『○日に有給取っても良いですか?(震え)』
ソース:ドイツ法 - Wikipedia
ドイツの生産性(GDP)
なぜ日本の方は労働時間が多いのに、GDPでドイツに負けているんだろう
大きな理由は『効率性』にあります。
1人1人に与えられる仕事量と権力が違うので、日本みたいに企画や報告書を数多の上司にサインを貰う必要がありません。
平社員→上司1→上司2→上司3→役員
上司がその場にいるとは限らないし、途中でだめ押しをくらうことも
しかしドイツでは有給休暇と病欠の混同は許されていません。
ナニソレ スバラシイ!!
勿論、日本では欠勤すると無給ですが...
ドイツは『給与支払い継続法』に基づいて最大6週間まで給料を貰えます。
ちなみにその6週間を越えてしまった場合は、最大78週間まで保険会社から病気手当を受けることができるのでお金に困ることはありません。
これが優秀な人材を逃さないシステム
会社に優しい対応をされたら尽くしたくもなりますよね
日本の生産量(GDP)
日本の総生産量は3位と言われています。
1人1人の生産量は少ないですけど…
結論から言ってしまうと高齢社会だからです。
他国と比較すると人口は多めですが、定年退職をした高齢者が人口の数割を占めているので、当然かもしれません。
日本の労働時間は『個人生産量1位』のノルウェーより多いです。
しかし、労働時間が多い結果になるのは残業ばかりだからではないでしょうか。
- 上司より早く帰れない
- 長時間労働の賛美
- 収入を増やすため
このように無生産なことをしているから、1人あたりの生産量が落ちてしまうのではないでしょうか。
日本の労働時間に関する法律
- 雇用者は『1日に8時間』・『1週間に40時間』を超えた労働をさせれはならない。
- 雇用者は労働時間が6時間を超える場合『45分以上』、8時間を超える場合は『1時間以上』の休憩を労働者に与える必要がある。
- 雇用者は最低『毎週1日の休日』か、4週間で『4日以上の休日』を与える必要がある。
なお、違反の場合は『6か月以下の懲役刑』or『30万円以下の罰金』が発生する。
ソース:労働時間・休日 |厚生労働省
勿論、『休憩時間』というのは従業員が労働から離れている時間に値するので、電話番などに駆り出された場合は休憩になりません。
(例:コンビニで休憩時間に客の対応をする)
(残業に関する法律)
期間 | 限度時間 | |
---|---|---|
1週間 | 15時間 | |
2週間 | 23時間 | |
4週間 | 43時間 | |
1ヶ月 | 45時間 | |
2ヶ月 | 81時間 | |
3ヶ月 | 120時間 | |
1年 | 360時間 |
※一般労働者の場合
GDPを上げるには
GDPの方程式は以下の通り
GDPを上げる方法は大まかに2つ
- 人口を増やす
- 投資を増やす
人口が増えると消費が増える
消費が増えると供給が増える
供給が増えると投資が増える
ドイツは成果主義
ドイツには『皆勤賞』などの『出席点』は存在しません。
見出しにもある通り、成績が良ければ過程なんてどうでもいい~ということです。
彼らにとって形式的なモノはどうでもいいみたいです。
でも終身雇用って社会主義と同様に、やる気を失う人も出てくるよなぁ...
まとめ
- 労働時間でGDP(生産性)は変わらない
- 生産性は効率を重視する必要がある
- ドイツは休日と勤務のメリハリがある
- 日本は生産人口が少ない
- 社員を奴隷扱いしない
- 効率重視(無駄を省く)
- 生産性を高めるために有給休暇を取れるようにする
- 病欠と有給休暇を同じにしない
参考になった書籍
5時に帰るドイツ人、5時から頑張る日本人 ドイツに27年住んでわかった 定時に帰る仕事術 (SB新書)
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ドイツ人はなぜ、1年に150日休んでも仕事が回るのか (青春新書インテリジェンス)
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